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「お母さん」に対する思慕の念

「お母さんにはいつまでも生きていてほしいわよね」と私が言ったら、その場にいた5、6人の友達が一瞬、シーンとなりました。5年ほど前のことです。

しばらくの沈黙の後、一人が「み〜なさんは、お母さんに思慕の念がある時に、お母さんを亡くされているのでそう思うのね」と言われたことを時々思い出します。

そこに居合わせた友達は、お母さんが認知症で毎日真夜中に電話がかかってきた人、一人暮らしになったお母さんを引き取り夫の両親と3人の高齢者を見ていた人、お母さんの世話をするために自分の家族をおいて実家に戻っていた人、お母さんのお世話があまりに大変で全く自分の時間がなかった人などがいました。そのみなの顔には「お母さんへの思慕の念」は見られませんでした。心の底では大好きなお母さんへの想いがあるのでしょうが晩年の姿が上書きしてしまっているようでした。

私の母は70才でこの世を去りました。綺麗な優しい母でした。5年ほど3種類の癌で入退院を繰り返しましたが病気で病み疲れた様子もなく、老いに疲れ果てた様子もなく、最期の方の母も綺麗でした。

超高齢社会になり、年を重ねたお母さんのお世話をすることが多くなり、大好きだった「お母さん」が負担になっている人がたくさんいるようになったのはとても残念です。

先日、女優さんで前の日は元気でご主人と外食を楽しみ、翌朝、亡くなっていた方がいました。そういう風に娘に「最後の変わってしまったお母さん」の姿を見せずに、まだ私への「思慕の念」がある間に逝きたいものだとよく思います。

超高齢化社会、長生きが必ずしも幸せをもたらしているとは思えません。どうしたらいいのでしょう? 幸か不幸か私の遺伝子は早死にばかりです。両親祖父母、皆、癌で早死にでした。父は52才だったし、祖父母は皆60才前、私は4人とも会えていないのです。おじいちゃん、おばあちゃんを知らないのです。

父は胃がん、膵臓癌、母は胃がん、乳がん、肺がん、
姉は肝臓がん、で亡くなりました。
妹は健在ですが子宮頸がん、子宮体がん、皮膚がんをしています。

私だけ癌に見舞われていないのは、多分、慢性肝炎のために毎日100mlもしていた強力ミノファーゲンの注射のおかげかと思っています。もうやめて5年経つのでその効果もなくなる頃かもしれません。

いずれにせよ私は短命と思っていたのがなかなか死なない、今後どうなるのでしょう? 娘にみっともない老いた姿を絶対見せたくないし、負担に思われるようにはなりたくないのですが。




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